タイヌビエ 田犬稗 たいぬびえ 金沢から日帰りの距離に咲く花
又は、イヌビエ 犬稗 いぬびえ 金沢から日帰りの距離に咲く花

Do・素人の 百七拾弐頁の壱
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2006.10.09石川県鳥越



「イヌビエ」又は「タイヌビエ」の花
2008.09.23金沢市近所

イヌビエ「犬稗」 イネ科
Echinochloa crus-galli var. crus-galli

タイヌビエ「田犬稗」 イネ科
Echinochloa oryzicola
Vasing

 Viet Namのイヌビエ、又はタイヌビエ壱拾壱頁の弐2010.04.23を参照ください。
 親戚のケイヌビエ百七拾壱の六2006.09.23を参照ください。
 参考書と先輩HPによれば、イヌビエ(犬稗)、ヒメイヌビエ(姫犬稗)、タイヌビエ(田犬稗)、ヒメタイヌビエ(姫田犬稗)の4種は総称してノビエ(野稗)と呼ばれる。

 なかでもイヌビエとタイヌビエの区別が付き難いらしい。

 名無しのゴンベイで捜索願い(2006.10.11公開捜査)を出していたが、先進HPの閲覧の結果、水田の嫌われモノの一つ「イヌビエ」、又は「タイヌビエ」と思われるので、本日付で捜索願いを取り下げ。

 良く似たモノにイヌビエ、ケイヌビエ、ヒメイヌビエ等々があり、ソレ等、画像の色や形の区別に自信がない。
 毛が短い(ホトンド無い)事、草高が胸丈である事から、イヌビエ又はタイヌビエの穂(実)が熟して、緑色が暗紫色に成ったモノと判断。

2007.01.12
 草高150cm程。

 ソバ畑一面に生えている。

 何か判らないが、これから収穫の時期の様な・・・?

2006.10.09石川県鳥越

万葉集の花植物  万葉集の花リスト
稗・比要
萬葉集總索引單語編 正宗敦夫編(白水社版)992頁

詠み人知らず
打田數多雖有擇為我夜一人宿
打田(ウツタニハ)、稗(ヒエハ)數(ココ)多(ダク)ありといへど擇(エラ)為(シシ)夜(ヨヲ)ひとりぬる

  巻十二に
 水をおほみ上(アゲ)に種まき
ひえをおほみ擇擢之業曾我ほとりぬる
といふ歌あり○初二は從來ウツ田ニモ
ヒエハアマタニとよめり。宜しくウツ田ニハヒエハココダクとよむべし(但數多はアマタモともよむべし)。ウツ田のウツはワタル日のワタルなどとおなじくただ輕く添へたるなり。深き心あるにあらず○擇為は從來エラエシとよもたれど上なる結為の例に仍りてエラシシとよむべし。田ニハ稗ハアマタアルヲ君ガ特ニ擇リテ棄テ給ヒシ我ゾ云々となり。アリトイヘドはエラシシにかかれるなり○夜はヨヲとよむべし(從來ヨルとよめり)

萬葉集新考第四・巻11 井上通泰著(國民圖書)2312頁より


詠み人知らず
水乎多上爾種蒔
比要乎多擇擢之業曾吾獨宿
水をおほみ上(アゲ)に種まき
ひえをおほみ擇(エラシ)擢之(シ)業(ワレ)曾(ゾ)吾(ヨブ)獨(ヒトリ)宿(ヌル)

 巻十一(2312頁)に
 うつ田には
はここばくありといへど擇(エラ)為(シシ)我(ワレゾ)、夜(ヨヲ)一人(ヒトリ)宿(ヌル)
とあり○アゲは記傳巻二十九(1773頁)に『神代ノ巻に高田(アゲタ)萬葉に上(アゲ)ニ種マキなどあるは水田の高きを云るなり』といへる如し 中略 ○擇擢之を從來エラエシとよもたれどエラシシとよむべし。否擇と擢と一字は衍字ならむ。おそらくは擇の傍に一本によりて擢と書きたりしを誤りて下にもて來たるならむ。さて擢之に從はばヌカシシとよむべし○考に業を吾等の誤り、吾を夜の誤りとせり。之に基づきて四五はエラシシワレゾヨヲヒトリヌルとよむべし。君ガエラビ棄テ給ヒシ我ゾ云々といへるなり

萬葉集新考第五・巻12 井上通泰著(國民圖書)2632頁より

 上記二首夫々の解説によれば、刈り取ったヒエの束の中から抜き取った一本のヒエ。その選ばれた筈のヒエが捨てられた。
 捨てられた一本はイヌビエ、又はタイヌビエだったから・・・?
 ンな訳はないか・・・。